夏の食べ物といえば・・そうめんですが、その中で、『揖保の糸』は最も有名なブランドです。このそうめんを製造しているのは、西播磨の姫路市やたつの市、宍粟市、揖保郡、佐用郡のそうめん製造業者で、統一ブランド名なのです。
そんな『揖保の糸』の秘密とは?

 

 

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日本のそうめんの歴史は?

日本でそうめんが作られるようになったのは、奈良時代で、奈良県の桜井市がそうめん発祥の地とされています。その後、桜井でつくられていた三輪そうめんの技法が西播磨に伝わったそうです。

 

たつの市神岡町には奈良の三輪神社のお札を祀った大神神社(おおみわじんじゃ)があり、ここは「そうめん神社」とも呼ばれ、明治時代の例祭では、そうめんの掛け巻き競技やそうめんの箱作り競技などが行われていたそうです。

 


(例祭は5月第二土曜日)

 

 

西播磨におけるそうめんの歴史は?

室町時代、1418年に書かれた斑鳩寺(揖保郡太子町)の古文書には「サウメン」の記述があるそうです。
約600年前ということは、室町幕府の三大将軍・足利義満が死んだ直後です。

 

そうめん作りが本格化したのは、江戸時代中期の安政年間(1770年代)で、龍野藩によってこのころから「地元の名物」として製造が奨励されていたらしい。

 

明治時代までは、灘もそうめんの名産地として知られ「灘目そうめん」がパリ万国博覧会やセントルイス万国博覧会に出品されているそうです。灘でそうめんづくりを学んだ人が昭和期以降、西播磨に移っていったそうです。

 

西播磨がそうめんの生産に適していたのは、播州平野の農村地帯から小麦粉が、赤穂から天然塩が容易に手に入るなど、原料が入手しやすかったからだそうです。また、揖保川や千種川など鉄分が少ない水質のおかげで、麺の白さがよく保たれたということだそうです。さらに、雨の少ない気候も天日干しに適していたのですね。

 

 

そうめん「揖保の糸」の特徴は?

手作業によって縄のように、よりをかけて延ばす「手延べ」でつくられている点が特徴です。
このため、小麦粉に含まれるたんぱく質のグルテンがでんぷん粒を包み込むように延び、なめらかな舌触りとコシのある食感を生んでいます。

 

手延べ作業では、約1キログラムの小麦粉からつくった生地が、じつに直径1ミリ以下、長さ1500メートルになるまで、36時間もかけて引き伸ばされるのです。

 

 

 

 

 

      

 

 

 

 

たつの市のもうひとつの名物は?

たつの市の名物にはもうひとつ、そうめんのつゆの原料にもなっている「薄口醤油」です。

 

この地域では、16世紀末の桃山時代に醤油の千三が始まったといわれています。

 

赤穂の塩や播州平野の農村地帯でつくられる大豆や小麦粉が主要な材料となっており、美味しい薄口醤油が出来ているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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